絵本を楽しもう! vol.8

「ちいさなうさこちゃん」(ディック・ブルーナ文/絵 石井桃子訳 福音館書店) このオランダ生まれのうさぎは、イギリスの「ピーターラビット」と並んで世界中で最も有名なうさぎと言っても過言ではないでしょう。「ミッフィー」で覚えている人もいるでしょうが、それは英訳した時の名称で、特に意味があるわけではありません。元々オランダ語でうさぎは「コネイン」それにかわいらしいものにつける「チェ」という呼称と合わせ ...
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絵本を楽しもう! Vol.7

「くだもの」(平山和子作 福音館書店)  幼い子どもたちに大人気のロングセラー絵本の中に、食べることがテーマになっているものが多いことは、興味深いことです。「ぐりとぐら」(福音館書店)「はらぺこあおむし」(偕成社)「しろくまちゃんのほっとけーき」(こぐま社)などが代表的作品と言えるでしょう。今回の「くだもの」も、これを見てすぐにでも食べたくなる子どもが、本当に多いようです。  作者の平山さんは、主 ...
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吉井康文の絵本を楽しもう! vol.6

「しろくまちゃほっとけーき」(わかやまけん作 こぐま社)  1970年から出版が始まった「こぐまちゃん絵本シリーズ」は全15冊発行されました。 日本の子どもたちがはじめてであう絵本をコンセプトに日本の色にこだわり6色が使用さ れています。また、こぐまちゃんのフォルムも日本の伝統工芸のこけしをモデルにしてい るとのこと。幼い子どもに一番人気のくまのぬいぐるみを主人公に、はっきりした輪郭と 鮮やかな色 ...
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吉井康文の絵本を楽しもう! Vol.5

「きんぎょがにげた」(五味太郎作 福音館書店)  「ハイハイ」を覚えた赤ちゃんは、初めて自分の力で、今までより広い範囲の世界を知ろうと動き回ります。それにおとなが「まてまてまて」と追いかけると、喜んで逃げ出すという遊びにつながっていくのです。よちよち歩きができるようになってからも、逃げ回る遊びは大好きです。つかまえてくれるという安心感が、幼い子どもたちの行動を大胆にさせるのかもしれません。  さて ...
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吉井康文の絵本を楽しもう Vol.4

「もこもこもこ」(谷川俊太郎作 元永定正絵 文研出版)  赤ちゃんはオナマトぺ(擬音語・擬態語)が大好きです。胎内にいる6か月には赤ちゃんの聴覚は確立されていると言われます。勿論羊水を通して聞こえてるのですから、ことばとして聞いているわけではありません。その頃から周りの大人たちはお腹の赤ちゃんに語りかけるのですが、その時にオナマトぺを多く使うとの報告もあります。また生まれてからも「ぶ―ぶー」「わん ...
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吉井康文の絵本を楽しもう! vol.3

「くっついた」(三浦太郎作 こぐま社)   子どもたちとのコミュニケーションで、子どもが一番喜ぶのはスキンシップでしょう。それは抱っこであり、いっしょに遊ぶことだと思います。そんなスキンシップが描かれた絵本もずいぶん古くから出版されていてロングセラーになっているものもありますが、最近赤ちゃんに圧倒的な人気を誇るのがこの「くっついた」です。   「くっついた」が出版されたのは2005年ですから、まだ ...
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吉井康文の絵本を楽しもう!10月号(vol.2)

かお かお どんなかお 柳原良平 (こぐま社)   前回コミュニケーションに大切なものとして、肉声とスキンシップとアイコンタクトを挙げました。絵本は読んであげるものですから、肉声を使うのは当然のことですが、スキンシップやアイコンタクトを意識した絵本も作られています。   生後6か月くらいになると赤ちゃんは物を注視し始め、顔の認識ができるようになります。人見知りが始まるのもこのあと頃でしょうか。人間 ...
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吉井康文の絵本を楽しもう! 創刊号 vol.1

「いないいないばあ」 (松谷みよ子文・瀬川康男絵 童心社) 赤ちゃんに絵本を読んであげるのはいつ頃からでしょうかとよく聞かれます。別に決まった答えはないのですが、そんなに慌てなくてもよいでしょう。赤ちゃんは生後3か月くらいで、目で物を追い始めますが、まだはっきりと見えているわけではありません。1歳前後で漸く視力が0.2程度と言われています。ですから絵本を見せてあげるのはその頃からでも充分なのですが ...
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