
こどもたちの
みらいを耕す
わたしたちが暮らす地球はいま、人類のさまざまな開発により自然環境が破壊され、深刻な気候変動が起こっています。このまま地球環境が悪化していくと、数百万種に及ぶ野生生物や植物などの生命が失われ、みらいを生きるこどもたちにも大きな悪影響を与えることが予想されます。
このような地球の存続が危ぶまれる中、「みんなのみらい計画」では、あらゆるいのちが溢れる、「みどりのほし(惑星) = Green Planet」を目指して、こどもたちと共につくる農園プロジェクトを開始しました。
わたしたちは、自然環境を壊す存在になるのではなく、いのちを育て、地球にとっての本当の豊かさをつくることで、こどもたちのみらいを耕していきたいと思っています。

農園をつくり、
いのちを育てる
地球の環境破壊において二酸化炭素の増加が挙げられますが、農地は草原や森などと同じくらい二酸化炭素削減の可能性を秘めています。植物は二酸化炭素を炭素の形で蓄えることが可能で、土壌においては0.4%の有機物(炭素)が増えるだけで人間が排出する二酸化炭素を埋め合わせると言われています。
また、農園をつくることは、土に生きるさまざまな微生物とそれを栄養とする生物のいのちまで育てます。わたしたちのこども農園では、土壌生物が増加しにくい化学肥料を使用せず、人が自然の中で暮らすことによって生き物が増え、環境が良くなっていく仕組みを目指していきます。
こどもたちとつくる農園を通じて、地球に生きるさまざまないのちと共に次世代へのバトンを繋げていきたいと思っています。
ACTIVITYアクティビティ
田植えにみる子どもたちの遊び
菜園だより6月号
菜園だより5月号
保育園のアイディアが生きる畑 わたしとあなたがいるということ
感謝の気持ちを胸に 笑顔あふれる収穫祭
ネキリムシのはなし
金色の脱穀
青空の下で いただきます
夏野菜でピザを作る
こどもたちと種をまく
はじめての夏と日々の作業
Green Planet Project が始まります

田植えにみる子どもたちの遊び
2025.07.28
無農薬米の社内自給率を上げるため、今年から星山えほんの森保育園 菜園担当のガッツさんの田んぼも無農薬に取り組んだ。無農薬米を栽培するためには、あらかじめガジという櫛のようなもので30センチ幅の線を格子状にひき、線が交差した場所に4,5本ずつ手で苗を植えていく。そして、その幅に合わせた手押しの除草機で何度も除草作業に入る必要がある。昔は親戚や地域で集まってみんなの田んぼを順番に植えていたが、機械化が進み、米どころの岩手であっても生産者と消費者の分離が進んでいる。しかし、いつも給食でお世話になっている協力農家さんたちは、人の手がたくさん必要となる田植えを”選んで”行っている。それはある種の祭りであり、昔ながらの「お互い様」精神が残っている。
【写真=田植えの合間のこびり(=おやつ)やお昼がうれしい。】
今回、星山・ガッツさん・東和のウレシパモシリさん・同じく東和の古松自然農園さんの田植えにお邪魔したが、農家さんと共に田植えをしていると、(当然ながら)ただ植えればいいわけではないことに気が付く。黒い土、赤っぽい粘土、ラクダ色の土、とろとろ、ねっとり、水が抜けやすい、溜まりやすい、傾斜、土の溜まりやすい場所のあるなしなど、田んぼは田んぼでも特徴は様々。農家さんはその田んぼに合わせて調節しながら田植えをしていく。
【写真=古松さんの棚田のため池】
【写真=山にそって作られた棚田】
古松自然農園さんの田んぼは用水路がない。棚田の一番上にため池があり、そこから水を引いて下の田んぼにまわしている。それは星山の子どもたちが、水場から割った竹に水を流し、下のバケツに水をためている姿を彷彿とさせる。規模感は全く異なるものの自然の原理を体験として理解し、傾斜をつけたりせき止めたりして何度も実験を繰り返し、目的の場所に水を流す。子どもたちの遊びは延長線上に暮らしがあり学びがあるのだとはっとした。昔の農村部の子どもたちは農業を手伝いながらそうやって当然のようにからだで学んでいたのだろう。便利になるだけでは学べないことが、昔ながらの農業にはつまっている。本物の学びがすぐそばにあるこの環境に感謝したい。
【写真=子どもたちが水場から桶まで竹をつかって水を流しいれる様子】

菜園だより6月号
2025.07.28
GreenPlaneyProjectのもと、岩手県内の各地で無農薬のお米・野菜を育てる菜園チーム。
2025年4月から、春香さん、真衣子さんのお二人が仲間入りし、日々の活動のようすや、学びに触れることができる菜園だよりを作ってくれました。
6月号は田んぼの除草から、収穫など活動報告と、畑の住人・ミミズやネキリムシのお話です。
菜園だより6月号(PDF)

菜園だより5月号
2025.07.28
GreenPlaneyProjectのもと、岩手県内の各地で無農薬のお米・野菜を育てる菜園チーム。
2025年4月から、春香さん、真衣子さんのお二人が仲間入りし、日々の活動のようすや、学びに触れることができる菜園だよりを作ってくれました。
ぜひご覧ください!

保育園のアイディアが生きる畑
2025.06.18
鮮やかなオレンジ色のマリーゴールドを抱え、畑にやってきたのは菜園担当・まいこさんと、モリオカえほんの森保育園で美味しい給食を作ってくれる えいこさんです。
本日の作業は3つ。
1.サツマイモ苗植え
2.ウリ科の野菜に虫除け対策
3.菜種の収穫
耕運機で耕された土がきれいな畝(うね)に、30cm間隔で苗を植えていきます。
「自分の靴を目安にして大体の間隔を測ります」と、まいこさん。
大人の靴だと23cm~27cmぐらいでしょうか。かかと部分に体重をかければ、苗を植える穴も出来上がりというわけです。
また、サツマイモの苗は土に対して少し斜めに植えたとしても、次第に起き上がり垂直になるのだそうです。
日光の栄養を求めて、自然とあるべき方向へ伸びていくのでしょうか。
何気ない会話で数々のまなびに出会う瞬間は、農園で感じる楽しみのひとつですね。
今年は昨年より種類を増やして、5種類のサツマイモが並んだBeBAこども農園。
日常的に農園に関わる保育園のこどもたちのアイディア「いろんな種類の味を食べて比べてみたい」という声を取り入れ、形にしています。
既に30℃を超える暑さのなかですが、すくすくと育ってくれることを願います。

BeBAこども農園(岩手県盛岡市)

食べても美味しいという赤い実をつけたクワの木

わたしとあなたがいるということ
2025.01.10
大豆の種をまいて一回目の芽が出てすぐ、何者かに芽を食べられてしまったことがありました。
写真をご覧ください。丸で囲ってあるところがぷっつりと切れています。
農園担当のガッツさんに聞いてみると
「鳥か何かが食べたんだろうね。いつも居た場所に、いきなり美味しいものができたからかな。」という答えでした。
この答えは食べた(かもしれない)相手が住む世界から物事を考えています。
一方で、便利な日常に紛れて人間を中心にした価値観で生きていた自分はどうでしょうか。
「やられた!」とがっかりして行き場のない感情に悶々としています。
時短やコスパという言葉が注目を集める日々にとらわれ「謙虚さも持たず何様のつもりだったのだろう」と心底反省しました。
畑には予想もしていなかったことが日々起こります。
作業が天気に左右されることは何度もあるし、まいた種から芽が出ないこともあります。
思うようにいかず肩を落とすことが何度あっても、起きたことをまず受け入れる。
次に「わたし」ではなく「あなた」から見た世界で考えてみるとわかることがたくさんあることに気が付きました。
今年大豆が実ることはありませんでしたが、
そこから得た学びはとても大きなものでした。

感謝の気持ちを胸に 笑顔あふれる収穫祭
2025.01.9

ネキリムシのはなし
2024.11.26
岩手県内でも、2024年の夏は大雨被害が続きましたが、
BeBAこども農園の良いところは水はけの良さ!
記録的豪雨といわれた翌日、泥まみれになることを覚悟して畑に向かいましたが、
土はしっとり潤っている程度で驚きました。
さて、みなさんは『ネキリムシ』をご存知ですか?
私は今年はじめて知りました。
雨あがりの蒸し暑さのなか、草取りをしていた時のこと。
ガッツさんが見せてくれたのは真っ黒で小さい幼虫がアルファベットの『C』のように丸まっている姿でした。
「これネキリムシっていうんだよ。みんなネキリって呼んでて根を食いちぎるんだ。」と教えてくれました。
わたしたちの手のひらに収まるぐらいの小さな生き物ですが、
根を食べるということは、土から栄養を吸うことが出来なくなるので
被害が広がると作物の収穫に大きく関わります。
見つけた時は、また根を食べられないように遠くに投げるのだそうです。
畑に住む虫たちへの理解がまたひとつ深まったのでした。

金色の脱穀
2024.10.23

青空の下で いただきます
2024.10.23

夏野菜でピザを作る
2024.10.23

こどもたちと種をまく
2024.10.23

はじめての夏と日々の作業
2024.10.23

Green Planet Project が始まります
2024.09.18
あらゆるいのちが溢れる、「みどりのほし(惑星) = Green Planet」を目指した、こどもたちと共につくる農園プロジェクトがスタートします。
本サイトでは日々の活動について発信していく予定です。