*インタビュー*緑が茂る屋上庭園 日吉箕輪えほんの森保育園
- 舞 渡邊
- 1月29日
- 読了時間: 4分
更新日:11月5日


有本園長: 今回、園でお手伝いいただくことになった経緯を教えてください!
八幡さん: 普段から保育園の子どもたちと触れ合う機会が多く、農作物を育てることを通じて生活と食をつなげたいと考えていました。農家さんが技術を教えるのではなく、作物が育つ環境や、それがどのように私たちの生活に関わっているかを伝えることができるのではと思い、お手伝いさせていただくことになりました(^^)
有本園長: 私たちだけでは庭園の活用法について悩むこともあるので、八幡さんからのアドバイスや提案がとても助かっています! 子どもたちとどのようなことをしていきたいと考えていますか?
八幡さん: 作物を育てる喜びを感じるだけでなく、それを生活の中に取り入れていくことを大切にしたいです。例えば、藍を育てたら染物に、大根を収穫したら漬物にするなど、育てたもので何かを作る経験を通して、食べ物のありがたみを知ってほしいですね。また、作物を育てるには単に種をまくだけではなく、季節や環境との関わりがあることも伝えたいです!
有本園長: この地域では畑が少なく、野菜はスーパーで買うのが当たり前の環境です。 だからこそ、子どもたちが作物の成長過程を間近で見ることは貴重な経験ですよね。虫に食べられたり、うまく育たなかったりすることも含めて、学びがあると感じています。
八幡さん: そうですね! 食べ物は買うだけでなく、自分で育てることができるという実感を持つことは、生きる力にもつながります。できたものを保存食にするなど、作物を有効活用する方法も知ることで、生活の幅が広がると思います。
有本園長: 子どもたちにとって、給食に入っている野菜と育てた作物が同じものなんだという結びつきは大きな発見で、そこから苦手だった野菜を食べられるようになったり、次に育てたい作物を自分たちで考えたりするようになりました。こうした変化はとても素敵ですね(^^)
八幡さん: 漬物にしようと思って大根を育てていましたが、大根が思ったように育たなかったので、私自身漬物にする事を諦めかけていたことがありました。 そんな中、子どもたちと大根を収穫した際に「漬物にしてみよう!」という提案が子どもたちからあって、まだまだ可能性があるということに気づかされました。 子どもたちは、大きさや形に関係なく喜んでいて、私の方が「大根は大きくなければいけない」と思い込んでいたんだと反省しました。
有本園長: 大きさがバラバラでも子どもたちは「ちっちゃくて可愛い!」とか、大根になっていること自体を喜んでいて、誰も自分のがちっちゃいから嫌だっていう子がいなかったっていうのはすごい発見でした。 細かったり曲がっている物とかもあって、それが「面白い」になるのは、子どもたちの自由な発想だなって感じました。 まだ始めたばかりなので今は「触れて楽しい♪」とか「知ることができた!」という経験ですが、これからどんどん色んなことに「なんだろう?」「どうしてだろう?」っていう知的好奇心みたいなものも高まっていくのかなと思っています! 「うまく育てるにはどうしたらいいんだろう?」「調べてみよう」と、成功だけではなく失敗からも学んだり、上の子が下の子にこうだったよって教えるようになったりとか、色んな広がりが生まれるとすごく良いのかな思っています(^^)
八幡さん: 自分たちの目で見て、触れて、五感で感じることが大切ですね! まだまだ可能性があるので、いろいろなことに挑戦していきたいです。 例えば、サツマイモが虫に食べられてしまったら、食べるだけでなく芋版にするなど、別の活用方法を考えるのも面白いですね♪
有本園長: 藍を育てて毛糸にしてニットを作るように、衣食住の「食」以外にもつなげられる可能性がありますね! 今年は野菜が中心でしたが、今後は日常の中にあるものを育てることも考えていきたいです。
八幡さん: 作物からできているものは意外と多く、私たちの生活はすべて自然につながっています。その根本が「土」だと知ることで、子どもたちの世界が広がると思います。
有本園長: 本当にそうですね! 普段当たり前にあるものこそ、子どもたちにとっては新しい発見になります。 一緒に楽しみながら学びを深めていければと思います。 今後ともよろしくお願いします!












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